2012年9月4日火曜日

地元のデザインは、地元のデザイナーで。




西土佐在住で全国的にも有名なデザイナーの迫田さんの記事。


地元のデザインは、地元のデザイナーでやるのがいいという記事ですが、僕も同感。


田舎でデザインするうえで一番大切なことは

地元をどうにかしたいという『地元への思い』です。

東京のどんなに有名な人にお願いしても、

地元のデザイナーほど真剣になって考えてはくれません。

東京のデザイナーでもいい人に当たればいいけど、

中には賞狙いで作品を作ったり、

金儲けだけを考えてデザインしたり、

田舎だからデザインのことなんてわからないからとバカにして、

適当になんか作ろうと思う人もいるかもしれないしね。

デザインのテクニックやセンスより、『地元への思い』が一番大切だと思います。



あと、物理的な話しですが、距離的な問題もあります。

デザインするうえで、相手の話しを聞くというのはすごく大事です。

クライアントによっては、現場見学もすごく大事です。

それは、相手の話しや現場の作業の中にデザインのヒントがあり、

デザイナーはそのヒント探して、それを元にデザインをおこしていくからです。



なので、クライアントと直にコミュニケーションを

取れる距離に住んでいるということは

ものづくりのうえで、すごく大事なことになります。

また、実際にその街に住んでいるからこそ見えるものもたくさんあり、

『地元』というのは本当に大事な要素だと思います。



今の時代、スカイプがあるので、

多少、離れていても打合せなど問題はないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、

アイデア出しなどの打合せにスカイプは向いていない。

東京とスカイプで打合せしたことがあるのですが、

打合せって、その場にいる人の意見だけじゃなく、

みんなの目線とか手の動きなどの行動を見ながら空気を読んで、

考えたり意見を言ったりするので、スカイプだとそこまで読み取れない。

決まったことなどを伝達する手段としたら、スカイプはすごく便利な道具なのですが。



こっちに帰ってきて、いろいろ仕事をさせていただきましたが、

もし、これが東京に住みながら、

土佐清水の企業から仕事の依頼を受けデザインしていたら、

たぶん、全然違うものができていたと思う。

資料をもらって、スカイプや電話で話しをすれば、それなりのデザインは作れます。

でも、きっと、見た目重視の薄っぺらいデザインしか作れないと思う。



地元を離れ、東京や大阪でデザインしている人で、

もし、地元のことが好きな人がいたら、

いずれ地元に帰ってデザインをしてほしいと思います。

田舎にデザインの力は、絶対に必要です。

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